現在市販されている機械式時計の特徴とそのメンテナンス方法

現在市販されている機械式時計の特徴とそのメンテナンス方法


機械式時計の特徴と歴史

世界各地で販売されている時計の種類に、機械式時計と呼ばれるものがあります。時計を動かすための仕組みとして、内部に組み込まれたゼンマイによって動く点が大きな特徴です。複数のゼンマイと歯車により、自分自身で時刻を調整するといった点で、現在主流となっているクォーツ式時計とは、大きく異なります。ムーブメントに含まれる動力部分に、ローターが使われていれば自動巻き、リューズを使用している場合は手巻きと呼ばれます。

機械式時計の歴史については、大聖堂といった歴史的な建物に使われていた14世紀までさかのぼります。中世ヨーロッパの修道院などにおいて、祈祷を始めとした、様々な宗教行事を正確に行うための手段として、機械式時計が発明されました。その後、高位にある聖職者といった社会的地位の高い人を中心に、機械式時計は広まっていきました。1970年代に電池で動かすクォーツ式時計が登場するまで、世界各地で生産される時計の主流であり続けました。

現在における機械式時計の位置づけ

機械式時計には、時計作りに関して高い知識と技術を持つ職人によって、一つ一つ丁寧に作られているイメージがあります。また、歯車などを始めとして、クォーツ式と比較しても使われている部品が多いため、発売して数十年後に壊れたとしても、修理が可能といったメリットも持ち合わせています。それゆえ、大量生産が効くクォーツ式時計と違って、数百万円といった値段設定がなされています。さらに、ロレックスやオメガといったブランドメーカーが発売している腕時計、とりわけ男性向けのラインナップに、機械式時計の仕組みが使われているといった事情もあります。

そのため、政治家などの社会的地位が高い、もしくは世界的に有名な大富豪といった人達が、機械式時計を持っています。

機械式時計のメンテナンスについて

機械式時計の場合、中にある電池を取り替えるだけといった修理方法では適応できない点に注意します。購入後10年を目安として、定期的なメンテナンスが必要となりますが、主に時計を分解して内部を掃除するといった、分解掃除がメインです。機械式時計に使われている部品に溜まったホコリなどを掃除、洗浄してから、元の形に組み立てるといった作業を行います。ただし、時計の内部は複雑な構造となっているため、詳しい知識や技術がない限り、購入元にメンテナンスを依頼するといったパターンが一般的です。

メンテナンスにかかる費用は、最低でも数万円かかりますが、分解掃除の段階で、摩擦などによって使えなくなった部品の交換等も行います。発売した年式やラインナップにもよりますが、総額で10万円以上かかる場合もあります。

グランドセイコー。その名に恥じない、日本製ならではの、さまざまなシーンに映える洗練された機能美。それはやはり美しいのです。